「古河市こどもの居場所支援事業」開始のご案内
民間資金を活用したソーシャルインパクトボンド方式による事業を、コモンズが参画する共同事業体が受託
古河市こどもの居場所ネットワーク・とまりぎのA3見開きパンフレット(PDF:1.5MB)のダウンロードはこちらをクリックしてください。
2025年10月17日
認定NPO法人 茨城NPOセンター・コモンズ
代表理事 横田 能洋
当団体は、株式会社 公文教育研究会(代表取締役社長 田中 三教)(以下、KUMON)を代表事業者とする共同事業体に参画し、「古河市こどもの居場所支援事業」(以下、本事業)を受託いたしました。
この事業は、茨城県古河市が重要施策として掲げるもので、民間資金を活用した成果連動型民間委託契約方式(ソーシャルインパクトボンド/Social Impact Bond)(以下、SIB)を採用しています。
居場所の運営そのものをSIB事業として実施するのではなく、地域内に多数の居場所ができることを目指し、居場所運営者を支援するプラットフォームの構築に対してSIBを導入して民間の創意工夫を最大限に活用しようとする新しい取組です。
共同事業体は、KUMON、社会福祉法人 下総プリンスクラブ(理事長 宇田 明良)、当団体により構成されています。資金提供者である株式会社 日本政策投資銀行と株式会社 常陽銀行による資金調達を受け、各事業者の強みを活かしたこどもの居場所支援事業を推進していきます。
居場所をこどもにとっての「インフラ」と捉える古河市は、令和7年度から施行されている『古河市こども計画 KODOMO GRAND DESIGN 2025-2029』の重点施策に本事業を位置付け、「古河市のこどもが『自分が自分らしくいられる居場所』を多数持つこと」を目指しています。
当団体が参画する共同事業体は、この古河市の課題意識を受け、各事業者の強みを活かした古河市こどもの居場所ネットワーク・とまりぎの構築や居場所の設立・運営の支援、調査・発信事業などを提案しました。このたび、この提案が採択され、本事業を開始しました。
私たちは、古河市と共にこどもたちが自分らしくいられる居場所が市内に多数存在する状態を目指し、地域の発展に貢献していきます。また、民間資金を活用したSIB方式を採用した本事業では、資金提供者や第三者評価機関も交えながら活動をモニタリングし、成果を最大化することを目指します。
事業概要
実施期間
契約締結日の翌日から令和12年3月31日まで
主な業務
- 古河市こどもの居場所ネットワーク・とまりぎの構築・運営
- 居場所を運営する団体等の立ち上げ/運営を検討する団体などの探索・把握
- 居場所に対する補助金交付(行政による補助金)
- 成果マネジメント など
事業予算
最大支払い額:1億2,000万円
※ 支払い条件あり
体制図と主な役割

団体名 | 主な役割 |
---|---|
株式会社 公文教育研究会 | 共同企業体の代表事業者 |
社会福祉法人 下総プリンスクラブ | 古河市こどもの居場所ネットワーク・とまりぎの推進 |
認定NPO法人 茨城NPOセンター・コモンズ | ・ 居場所設立・運営のサポート ・ 居場所の必要性や理解を深めるためのセミナー実施 |
主なスケジュール(予定)
時期 | 事業内容 |
---|---|
令和7年10月~ | ・ 古河市こどもの居場所ネットワーク・とまりぎの構築、運営スタート ・ 居場所を運営する団体等の設立支援 ・ 運営を検討する団体などの実態調査実施 |
令和8年4月~ | ・ 居場所の運営者や設立希望者対象の情報交換会、セミナー等の実施 ・ 居場所の重要性を周知する行事などの開催 |
令和12年3月 | ・ 最終成果のとりまとめ、報告 |
ソーシャルインパクトボンド(SIB)とは
2010年にイギリスで開発された官民連携の社会的投資モデルのこと。社会課題を解決するサービスに対し投資家が資金を提供し、事業を実施し、削減された財政支出などの事業成果に応じて、自治体等が投資家に成果報酬を支払う。本事業ではプロセス指標とアウトカム指標の達成度合いに応じて、古河市から事業者に成果報酬が支払われる。
共同事業体参画組織の情報
株式会社 公文教育研究会
- 算数・数学、英語、国語(母国語)、フランス語、ドイツ語、日本語、書写、学習療法などのフランチャイザーとしての教材の研究開発、制作、指導法の研究、ならびに教室の設置・運営管理を行う。近年は従来の紙面学習に加え、タブレットを活用した学習の開発と普及にも注力している。各事業を通じて乳幼児から高齢者まで、多様な各世代に直接学びを届けるチャネルを有している。
- 教育事業関連データ(2025年6月現在)
全教科合計学習者数:353万(日本129万、海外223万)
普及地域:世界61の国と地域(日本含む)
社会福祉法人 下総プリンスクラブ
- 高齢者のさまざまな介護のケースに合わせて、特別養護老人ホーム、短期入所生活介護事業、通所介護事業、居宅介護支援事業を展開している。
- 「地域に愛される施設を目指して」という経営理念のもと、高齢者の介護サービスを提供するとともに、独居高齢者、子育て世代、経済困窮者などへの支援も行い、地域福祉の推進に積極的に取り組んでいる。
認定NPO法人 茨城NPOセンター・コモンズ
県域の市民活動支援組織として、NPO設立・運営の相談対応や研修開催、企業の社会貢献支援、市民活動団体と行政の協働推進、助成事業に取り組むほか、子ども食堂サポートセンターいばらき運営、生活困窮者の相談対応、ひきこもりがちな市民の居場所づくり及び中間的就労支援、外国ルーツの乳幼児の保育園運営、外国人生徒支援、被災地復興支援、生きづらさを抱えた市民のシェルター運営などに取り組む。
本件に関するお問い合わせ
古河市こどもの居場所ネットワーク・とまりぎ
(共同事務局:認定NPO法人 茨城NPOセンター・コモンズ)
担当:尾﨑、大野
〒306-0231
茨城県古河市小堤1796-2 社会福祉法人 下総プリンスクラブ白英荘内
電話:0280-23-6182
FAX:0280-23-6183
eメール:info@koga-tomarigi.org