常総の水害で被災した「旧青柳製麺所」の活用アイディアを検討しました
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平成27年9月関東・東北豪雨で被災した常総市は、経済的な理由によって水害後に修復ができない空き家、空き店舗の増大と、居住環境の回復が遅れていることによる人口の流出が続いています。
水海道橋本町にある「旧青柳製麺所」もその一つ。戦後間もない頃に開業し、約70年経った店舗は、軒先まで浸水し、廃業。現在は使われていません。でも、常総市水海道の中心に位置するこの場所が、地域の交流拠点として再び機能すれば、常総は元気を取り戻し、住民も一歩前を向くことができます。
常総で被災された方を支援する活動を続けてきた、たすけあいセンター「JUNTOS」といばらき未来基金(運営:認定NPO法人 茨城NPOセンター・コモンズ)では、この拠点の活用アイディアを広く募集しています。
そこで、2017年10月9日(祝)に、青柳製麵所の内覧会及びフューチャーセッション(ワークショップ)を開催し、この場所を活用して、地域みんながハッピーになれるアイディアをみんなで考えました。ファシリテーターには、通称イルカマンさんやそのお仲間にご協力いただきました。
当日は約30人が参加し、3つの活用アイディアが生み出されました。フューチャーセッションは12月と2月にも開催する予定です。少しでもこの場所を使って地域が元気になるアイディアが生まれ、実現されればと思います。
旧青柳製麵所
(茨城県常総市水海道橋本町3554)
- 関東鉄道常総線「北水海道駅」より徒歩8分。同「水海道駅」より徒歩16分。
- 築約70年の木造。
- 無料駐車場はなし。
- 水害前はうどんやそばなどをつくり、地元店舗やスーパーに卸していた。
- 水道、電気、ガスは要工事。
- 床材の無償提供可能。
- 2階は被災を免れた。2階で寝泊まりし、1階で事業実施も可能。
- 1階部分は床上浸水したが、防カビ対策は施した。
ご近所
- 茨城県立水海道第二高等学校の目の前で、通学路。
- 通りには自転車屋さんなどが。水害前は食の工場など、他にもいろんなお店が商売していた。
- 近隣はアパートや住宅が立ち並ぶ。
- 常総は首都圏から最も近接した外国人集住地域。特に日系ブラジル人が多く、ブラジル人を対象としたお店もある。
生まれた3つの活用アイディア
アイディア①
- ペンキ塗りや壁づくり、クギ打ちなど、DIY的に旧青柳製麵所を新たに創造
- みんなで作り上げた場所で、新たな活動に人が集まる
- 麺づくりや花植えなど、様々な活動が 体験できる
アイディア②
- DIYやものづくりなど、いろんな体験ができる場所
- 住民同士で助けあい、犬の散歩や病院までの送迎など、様々なお願いができる場所
- 世界の様々な文化、料理が楽しめる場所
アイディア③
- 地域の居場所となるコミュニティ・カフェ
- 子どもの見守りができる場所
- 設立のため、市民が出資
活用アイディアを引き続き募集しています
- 次回のワークショップは12月となります。詳細はコモンズのホームページなどでお知らせします。
- いばらき未来基金では、この拠点を活用して行う活動アイディアの資金調達を支援します。詳しくは、こちらをご覧ください。
- この内覧会やワークショップに限らず、旧青柳製麺所を見学されたい方は、お気軽にご連絡ください。
いばらき未来基金事務局(運営:認定NPO法人 茨城NPOセンター・コモンズ)
担当:大野 覚
〒303-0005
茨城県常総市水海道森下町4335 JUNTOSハウス
☎:029-300-4321
FAX:029-291-8991
eメール:office@ibaraki-mirai.org
茨城NPOセンター・コモンズは、組織の壁・心の壁を越えて、人がつながり、ともに行動する社会を目指します。