常総の水害で被災した「旧青柳製麺所」活用アイディア、募集します!
空き家を活用して水害被災地・常総を元気に!
~2017年度いばらき未来基金事業指定助成~
募集要項(PDF:623KB)のダウンロードはこちらをクリック!
平成27年9月関東・東北豪雨で被災した茨城県常総市は、経済的な理由によって水害後に修復ができない空き家、空き店舗の増大と、居住環境の回復が遅れていることによる人口の流出が続いています。
特に、働き盛りの若者が街を出ていったことで、地域の活気がなくなっています。また、住宅再建状況に差が生まれ、住民間の心の溝が広がっています。さらに、地域の店舗の閉鎖などで住民の交流する機会が閉ざされ、高齢の方を中心にひきこもりが増大しています。「地方創生」が叫ばれていますが、その課題が水害によって10年進んでしまった印象です。
いばらき未来基金を運営する茨城NPOセンター・コモンズは、水害直後からたすけあいセンター「JUNTOS」を設立し、被災住宅の改修、移動支援、情報発信など、様々な被災者支援活動に取り組んできました。そのつながりの中から、「地域住民の交流の場として活用してほしい」と、物件の使用許可をいただいている建物がいくつかあります。
この旧青柳製麺所もその一つ。戦後間もない頃に開業し、約70年経った店舗は、軒先まで浸水し、廃業。現在は使われていません。でも、常総市水海道の中心に位置するこの場所が、地域の交流拠点として再び機能すれば、常総は元気を取り戻し、住民も一歩前を向くことができます。
いばらき未来基金では、この拠点の活用アイディアを広く募集します。あなたの夢を実現するため、地域住民も参加し、一緒にアイディアを具体化する機会を設けたり、空き家改修の先進地への視察や中心人物との関係づくりを後押しします。また、改修費用や活動費など資金調達を伴走型で支援します。
あなたのアイディアを実現させながら、水害被災地・常総を元気にしませんか?事業申請をお待ちしています。
旧青柳製麵所
(茨城県常総市水海道橋本町3554)
- 関東鉄道常総線「北水海道駅」より徒歩8分。同「水海道駅」より徒歩16分。
- 築約70年の木造。
- 無料駐車場はなし。
- 水害前はうどんやそばなどをつくり、地元店舗やスーパーに卸していた。
- 水道、電気、ガスは要工事。
- 床材の無償提供可能。
- 2階は被災を免れた。2階で寝泊まりし、1階で事業実施も可能。
- 1階部分は床上浸水したが、防カビ対策は施した。
ご近所
- 茨城県立水海道第二高等学校の目の前で、通学路。
- 通りには自転車屋さんなどが。水害前は食の工場など、他にもいろんなお店が商売していた。
- 近隣はアパートや住宅が立ち並ぶ。
- 常総は首都圏から最も近接した外国人集住地域。特に日系ブラジル人が多く、ブラジル人を対象としたお店もある。
例えば・・・
この地域に必要な拠点
- キーワードは「多世代」、「多文化」、「多目的」
- 様々な市民が気軽に交流でき、人やまちが元気になるコミュニティづくりの場
- 人が人を呼び、自然につながっていく場
- 飲食だけではなく、アート、健康、ものづくり、生涯学習などの要素が重なる場
(例)認知症カフェ、被災地スタディ・ツアー拠点
利用条件
- 基本的には賃貸(賃借料は事業内容に応じて要相談)。
- 一部分のみの使用可能。
- 改修箇所についても要相談。
- 改修費用は申請者負担。寄付、クラウドファンディング、私募債、融資などの資金調達をいばらき未来基金が側面的に支援。
- 中長期的な利用を希望しますが、活動の一時的試行も歓迎。
- まずは内覧会にご参加ください。
内覧会
日 時
2017年10月9日(月)午前11時~午後5時(予定)
※ 雨天決行、荒天中止
内 容
旧青柳製麵所の紹介のほか、地域の方々と出会えます。
参加費
無料!
集合場所
たすけあいセンター「JUNTOS」
(茨城県常総市水海道森下町4335 JUNTOSハウス)
※ まち歩きをして地域の説明をしながら、旧青柳製麺所に向かいます。
主催・申込先
いばらき未来基金事務局(運営:認定NPO法人 茨城NPOセンター・コモンズ)
詳 細
事業指定助成とは
特定の事業に対し、一緒に企画をブラッシュ・アップし、資金調達計画を共に作成し、伴走型で一緒に寄付を募ります。集まった寄付金の中から管理運営費を除いた金額を助成します。現時点で原資となる寄付金はありませんので、一緒に寄付集めに努力し、成果を出すことが重要です。今回は、この旧青柳製麵所活用を前提とした企画が対象です。
※ 支援対象者が営利業者となった場合、認定NPO法人として助成することができませんが、例えばクラウドファンディングなど、いばらき未来基金を通じた資金仲介をしないかたちでの側面的な資金支援を行います。
資金支援以外の支援
拠点活用アイディアのさらなるブラッシュ・アップ支援、地域住民とのつながりづくりや他団体とのネットワーク形成支援、他地域の先駆的な空き家活用事例や担い手の紹介、寄付募集計画策定支援、情報発信支援など。希望があればクラウドファンディングや私募債、融資など他の資金調達もご協力します。
件 数
1件のみ想定(良い企画が揃った場合、2件支援する可能性あり)
対 象
- 情報発信に積極的な民間のグループまたは個人。
- 常総市外、県外のグループまたは個人でも構いません。常総に新たな風を吹き込む、いわゆる「よそ者、若者、馬鹿者」を歓迎します。
- 法人格の有無は問いません。
- 政治、宗教を主目的とする組織は対象としません。
- このプロジェクトの趣旨に共感し、常総を元気にしたい、地域とつながりたいという想いを重視します。
対象経費
改修費用や行事開催費、コンサル謝礼金などのほか、人件費や間接経費も含め、対象経費に制限はありません。ただし、助成期間終了後の活動の持続可能性に関して、対象経費の配分も含め審査の対象となります。
※ 申請する特定の活動に対する助成であり、組織への包括的補助ではありません。
助成割合
10/10
※ 飲食費、行事参加費などを徴収いただいて構いません。活動の持続可能性を考慮すると、対価性のある収益は重要です。
スケジュール(予定)
2017年9月19日(火)~10月22日(祝)
※ 消印有効
① 活用アイディアの申請受付
2017年10月下旬
② 書類審査
2017年11月中旬
③ 企画コンペでの審査
2017年11月下旬~12月上旬
④ 活用アイディアのブラッシュ・アップ、地域とのつながりづくり
2017年12月~2018年2月
⑤ 活用アイディア実現のための資金調達
2018年3月
⑥ 助成金贈呈式実施、助成金振込
2018年3月~6月
⑦ 活用アイディアの実施
選考方法
第1次審査(書類選考):旧青柳製麺所所有者なども含んだ、いばらき未来基金運営委員会が設ける選考委員会にて、申請書(DOC:62KB)にて審査。
第2次審査(公開企画コンペ):公開プレゼンの後、地域住民など来場者の投票結果も踏まえて決定。参加者からは、企画の種をさらに広げるアイディアを当日に集める。またこの公開コンペを、企画づくりや資金調達などに協力する市民やスポンサーを集める機会としても位置付ける。当日の模様はマス・メディアを交えて広く発信し、支援者開拓につなげる。
選考基準
- 常総地域の課題解決に明確に結びつくか
- 新たな居場所と出番は増えそうか(多様な世代の参加など)
- 市民の共感を得やすいか
- 他地域のモデルとなるか
- 活動の実現可能性
- 資金の使途は適切か
申請方法
以下の書類を、申請窓口まで郵送。
- 申請書(DOC:62KB)
- 予算書(XLS:41KB)
- 最新の事業報告書及び決算書類(団体の場合)
- 必要に応じ、その他参考となる資料(団体パンフレットや会報、新聞記事など)
※ 一般的な助成事業と異なり、審査前のコーディネートを事務局が行います。できれば本申請前に申請書案をぜひ事務局にお送りください。一緒に良い活動企画を練り上げましょう。
※ 申請された活動趣旨は評価されたものの、計画などをさらに検討する必要性が認められた場合、申請書や予算書の再修正をお願いすることがあります。
企画運営・お問い合わせ
いばらき未来基金(運営:認定NPO法人 茨城NPOセンター・コモンズ)
担当:大野 覚
〒303-0005
茨城県常総市水海道森下町4335 JUNTOSハウス
☎:029-300-4321
FAX:029-291-8991
eメール:office@ibaraki-mirai.org
助 成
NPO法人 市民社会創造ファンド 2016年度「市民ファンド推進プログラム」助成対象事業
いばらき未来基金とは
いばらき未来基金は、茨城の未来をつくり、市民の生活を支え、地域のつながりを育む様々な市民活動と、それらを応援したい市民や企業などをつなぐ、茨城のための市民コミュニティ基金です。企業やNPO、労働組合、農協、生協、メディア、大学などからなる運営委員が連携し、認定NPO法人 茨城NPOセンター・コモンズに事務局を設置し、2012年から運営しています。
市民が地域課題解決の主体となること、また多様な組織の連携による地域課題の解決を推進し、いばらきの未来づくりにつながる活動を応援することを目的としています。
その他
- ご連絡いただいた個人情報は、茨城NPOセンター・コモンズの個人情報保護方針に沿って、本事業の運営及び関連するご連絡のみに使用致します。
- 助成対象活動で作成する広報物などには、必ず本助成事業からの助成である旨、記載してください。
- 申請した活動内容や予算に変更が見込まれる場合、都度ご相談ください。
茨城NPOセンター・コモンズは、組織の壁・心の壁を越えて、人がつながり、ともに行動する社会を目指します。