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2015年9月11日(金)22時時点での、茨城県常総市からの報告


皆様、ご心配や励ましのご連絡、ありがとうございます。

以下は、コモンズ代表理事の横田からの第3報です。第2報(2015年9月11日(金)午前2時時点)第1報(2015年9月10日(木)20時時点)は、こちらをご覧ください。

なお、現在横田は電話での連絡が付きにくくなっています。お急ぎの方は事務局長の大野の携帯(080-3367-0782)までご連絡ください。なお、コモンズ代表eメール・アドレス<info@npocommons.org>にお送りいただくと、横田も大野も同時にeメールを確認できます。

ちなみに、守谷市に住む大野も無事です。こちらは、落ち着いている状況です。


常総の状況その3

今日は横田が、常総市水海道森下町で1日したこと、考えたことを記します。


9月11日 2日目

 朝4時半の防災放送で起きる。窓枠の下とギリギリだった水位が少し減った。我が家はなんとか床上浸水を免れた。一日目、水が来ると思い、土嚢やシートを用意したことが良かった。トイレに防災用トイレのシートも設置(買っておいて良かった)。水槽の魚たちも無事、酸素もまだ持つ。

 「道路の水が深く、車が動かないので」と、車を置き去りにし、急に泊めてほしいと来られた方と、一晩運命を共にした。彼のおかげで、玄関のブルーシート・バリケードもできたし、こちらも心強かった。その方が、職場である近くの病院に戻るとのことで、食料や少しの着替えと杖のような棒を渡し、通りまで見送る。その後、ボートに乗って無事に着いたとの電話で安堵。私が昨日の午前に診察を受けたその病院の1階上まで、今は水に浸かっている。

 震災の時の停電の恐怖から衝動買いしたガスボンベ発電機を物置から取り出すが、水に濡れ、今日は動かせず。これが使えたら、夜でもどこでも、電気充電ができる(避難所とか、あちこちで携帯の充電に困っているだろう。発電鍋を買っておけばこういうときに役に立てたのに)。

 隣の妻の実家は床上まで泥をかぶったが、朝には水が引いたので、早速父は床掃除。うちの方はソーラーパネル発電が動くか試すが、エラー。電話で操作を確認したら動いた。動いたぞ。昼間は電気が使える。これは心強い。

 とにかく今日は真上に複数のヘリがいる。このあたりに取り残された人を早く運ぼうとしてくれているのだろう。それを無視するように家にいる罪悪感、なかなか水が引きそうにない中で、水が引かない可能性を考え、もう避難しましょうと親に話すとわかってくれた。ヘリを呼ぼうとしていたらボートが来たので、妻の両親と妻と娘を託す。

 さて、意を決して、普段は徒歩1分のコモンズ常総事務所を見るため、水の中をゆっくり進む。しかし、ここはまだ道が深く、胸まで水が浸かりそうだった。今日はここまで、と引き返す。ドアの半分が水に浸かっているということは、かなり水が入っていそうだ。事務所に置いてある、外国人児童生徒のための教材が心配だ。昨日の昼に、もっと上に上げておけば良かったと後悔。誰もいない海のような町、青空に無数のヘリ。異様な光景だったが、この光景を残さないといけないと思い写真をとる。

global-center-in-20150911.jpg

 一人になると、不思議な気持ちになる。自らの意思で留まっているのに、取り残されたような気持ち。そんなときは、カセットコンロでお湯を沸かして焼きそば。食糧はある。

 避難所にいる人も、家に残っている人も、すごく不自由をしている。家が傷んだり、なくしたりしている人も多い。自分の場合、町では高いところに家があったのと、震災グッズは一通り用意していたので、普通に近い生活はできる。それも災害時に家族を守りつつ、災害に関する仕事もできるように、と準備してきたからだ。この環境にいて仕事ができるのだから、すべきことをやらねばと思う。たくさんいただいたeメールを読んだり、電話を受けたり、かけたり。

 社会福祉協議会に、県外からも複数の災害ボランティアのエキスパートが入り、災害ボランティアセンター設立準備が進んでいる。何をどれくらい、どのルートで届けてもらうか、一部について調整するが、民間は決まるのが早い。

 水の量の変化、道路や橋の状況を見ながら、今後、人がボランティア・センターや活動現場に安全に入れるようにするのが今後の課題か。他にもいくつも支援に関するご相談がある。何かしたいという想いと、現場を結びつけなければ、と考えても、どうも頭があまり働かない。でも少なくとも、次のことは少し見えてきた。

 水が引き始め、避難所から自宅に戻りだそうとしている石下地区の一部で、近々ボランティアが必要になるので、その受け入れ態勢づくりが急務だ。電気もなく、食事も毛布も足りない街中の避難所が気になるが、今日も行けなかった。明日こそは。水海道は避難所に入らないでいた多くの人が自宅にいたはずで、昨晩急に水に囲まれ、動けなくなっていた。今日のボートなどでの救援で市外や鬼怒川の西にある避難所に行った人は、その方が良かっただろう。うちの家族も、親戚のところに行けて安心した。

 家に留まっている人は、トイレの処理で困っているはずだ。そう思って支援物資のリストに加えてもらった。これをなんとか届けたい。

 そうこうしているうちに、あっという間に夕方。外を見ると、片方の道はだいぶ水が引いているが、低いところはまだ深い。明日、車で動けたら良いが。ラジオによると、水が低いところに今後も流れるとのこと。そこがどこか、見極めたい。

 さすがに昨日あまり寝ていないので今日は早く寝よう。昨日と違い、本当に静かだ。