地域円卓会議 in 茨城の発展型事業
1. 地域円卓会議コーディネーター養成講座の開催
地域円卓会議を開催し、協議を円滑に進行することができる高いファシリテーション能力を持つコーディネーターを要請するため、下記の研修の場を設ける。この講座を通じて、茨城県新しい公共の場づくりのための提案型モデル事業の実施主体が地域円卓会議運営方法を学び、各事業が円滑に運営されるようにする。また地域円卓会議実行委員会関係者(SRネット茨城と同じ)の研修機会としても位置付け、①異文化間交流促進、②地域円卓会議の進め方の相談対応、③協働パートナーとなる組織の紹介、④ファシリテーター養成、⑤情報提供、⑥地域円卓会議型協働事業のプロセス検証といった役割を強化し、事業終了後にも事業効果が継続するようにする。
対象:茨城県新しい公共の場づくりのための提案型モデル事業の実施主体、及び地域円卓会議実行委員会参画組織のメンバー(第1回、第2回は事例発表者として)など
2. 地域円卓会議の開催
これまで行ってきた地域円卓会議のテーマのうち、テーマ①茨城の農業の支援と新たな仕事づくり、およびテーマ③交通困難者の外出・買い物支援の2つを継続開催し、実験的な連携プロジェクトを実行し、成果を生み出す(テーマ②「新しい公共」を広げるための地域資源循環の仕組みづくりは、「いばらき未来基金」設立準備という実行段階に既に移行している)。また、下記のこれまでの協議者に加えて新たな協議者を交え、協議を活性化させ、連携アイディアの実行可能性を高める。なお、最終回には事業進捗状況の検証を行う。
テーマ①:茨城の農業の支援と新たな仕事づくり
セクター区分 | 組織 |
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消費者 | 県内の生活協同組合 |
事業者 | 県内の農業協同組合 |
行政 | 先進的取り組みを行っている自治体 |
NPO | 循環型農業を行っているNPO |
NPO | 耕作放棄地再生に取り組んでいるNPO |
有識者 | 農業者育成に取り組んでいる教育機関 |
有識者 | 農業について研究している機関 |
テーマ③:交通困難者の外出・買い物支援
セクター区分 | 組織 |
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事業者 | 中心市街地活性化に取り組んでいる組織 |
事業者 | 公共交通機関 |
事業者 | 流通関連企業 |
消費者 | 買い物支援を行っている県内の生活協同組合 |
労働 | 公共交通に関する労働組合 |
行政 | テーマに関係する自治体担当課 |
有識者 | 交通困難者の課題について研究している機関 |
※①の地域円卓会議コーディネーター養成講座受講生も極力参加し、OJT研修の場とする。
3. 新しい公共フォーラムの開催
様々な分野の組織が、共通の地域課題を解決するために連携する地域円卓会議のコンセプトを広めるため、体験型ワークショップによる新しい公共フォーラムを開催する。また、連携依頼をする将来のパートナーに対し、適切な提案ができるよう提案力を高めるための情報提供も行う。
- 内容
-
- 開催のご挨拶:「地域円卓会議の可能性」(20分)
講師:横田 能洋(認定NPO法人茨城NPOセンター・コモンズ 常務理事・事務局長) - 地域円卓を進めるための情報提供
a. 他の地域円卓会議の事例紹介と成功要因の解説(30分)
b. 連携事業に活用できる予算や制度の紹介(10分) - 参加者による体験型ワークショップ(120分) ※協議テーマは現在の2つ及び公募で決定
- 開催のご挨拶:「地域円卓会議の可能性」(20分)
- 対象
- 地域の他の組織との連携に関心のある組織(行政、企業、市民団体、生協、労働組合、マス・メディアなど)
- 定員
- 各50名
- 場所
- 県北地域と県南地域の2か所
※開催準備にあたっては、①の地域円卓会議コーディネーター養成講座の受講生も参加し、当日には学んだファシリテーション技術を生かして協議を進行する。
4.地域円卓会議ガイドブックの作成・配布
上記3つの事業を通じて資料をまとめ、ガイドブックとしてこれから地域円卓会議に取り組む希望者に配布できるようにする。特に、どのようなメンバーやプロセスで協議を展開すると具体的な取り組みに進むことができるのか、②の地域円卓会議などを通じて検証し、ガイドブックの内容として盛り込む。