認定NPO法人 茨城NPOセンター・コモンズは、今年2018年11月に設立20周年を迎えます。県内のNPO法人も833を 数えるまでに増加し、設立時と比較して、NPOの中間支援組織としての位置づけが改めて問われていると感じています。
そこで、今後の活動を踏まえ、組織として今後も大切にしたい価値(バリュー)、目指す社会像(ビジョン)、10年後に達成する中期的目標(オブジェクティブ)、社会的な役割(ミッション)、事業の対象と柱を、以下のとおり整理するべく、総会で議論を重ねました。
これから茨城県に対する定款変更認証申請を行い、決定されますが、これまでご支援いただいた会員の皆様、県内のNPO法人の皆様にご案内致します。
これまでどおり、会計サポートなどNPO中間支援組織として市民活動団体の組織基盤整備なども行いますが、新しいコモンズを、今後ともよろしくお願いします。
今後も大切にしたい価値(バリュー)
10年後(2028年)に達成する中期的目標(オブジェクティブ)
県内5地域(県北、県央、県南、県西、鹿行)において、以下のセーフティネットを生みだします。
対象 事業の柱 | ひきこもりがちな市民 | 子ども | 外国人 | 被災者 | 高齢者 | 障がい者 |
上記の市民を支える、地域社会の団体 | ||||||
@ セーフティネットのインキュベーション(※) | グッジョブセンターみとやいばらき若者サポートステーションによる就労支援 | コモンズ・グローバルセンターによる多文化保育や学童保育、学習支援、キャリア支援の実施 | たすけあいセンター「JUNTOS」による居場所づくり、移動支援 | 一般社団法人 グローバルセンター・コモンズによる就労支援のモデルづくり | ||
A ネットワーク化 | 地域を構成する多様な組織の連携の機会づくり | 子ども食堂や無料塾のネットワーク化支援 | 教育機関をつなぐ地域円卓会議の実施 | 災害時の特殊ニーズに対応するための、福祉団体のネットワーク化 | 自治体やNPOなどによる生活支援体制整備の支援 | 福祉避難所づくりを通じた障がい者支援団体のネットワーク化 |
B 担い手の育成 | ジョブトレーナーの育成、親の会やひきこもり支援に関わる団体の運営支援 | 子ども食堂や無料塾の運営支援 | 外国人による当事者組織や常総市国際交流協会の設立支援 | 防災訓練や常総の水害の経験を活かしたワークショップの実施 | 茨城NPO事務支援センターによるNPOなどへの会計支援 | |
C 活動資源の仲介 | いばらき未来基金によるNPOなどへの助成と伴走支援 | JUNTOS募金やホープ募金(被災者支援活動のための基金) | 遺贈寄付の推進 | いばらき未来基金によるNPOなどへの助成と伴走支援 |
これまでの20年間を振り返っても、パソボラ茨城、とらい、茨城福祉移動サービス団体連絡会、フードバンク茨城、ふうあいねっと、グローバルセンター・コモンズなど、インキュベーションによってコモンズが生み出してきたセーフティネットづくりに関わる団体は多くあります。