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いばらき未来基金第3回テーマ助成 「アドボカシー助成 〜市民による調査・提言活動を応援〜」
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コモンズの活動,活動実績,活動実績2018年度
2019/02/01 14:21

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この助成事業の背景、課題となっている社会状況

 NPOなど市民活動団体は、地域の様々な福祉課題、生活課題などを抱える当事者に日々向き合っています。そういった市民活動団体だからこそ、社会全体でまだ十分に共有、可視化、社会問題化されていない課題に気づいていたり、既に社会問題となっている分野の中でも、まだ見過ごされがちな部分に焦点を当てて活動を行っています。

 その見えにくい課題を発信し、解決策などを提示し、市民の参加や他の組織の協力を得て活動に取り組み、市民の意識や価値観、社会のあり方を変えることこそが、本来の草の根の市民活動団体の役割であり、活気ある市民社会をかたちづくる上で重要な要素だと考えています。市民活動団体には、課題当事者の声なき声を代弁し、発信するシンクタンク機能が必要と考えます。

 ところが、NPO法人など市民活動団体の事業化が近年さらに進み、市民の参加や運動性が落ちていると感じます。寄付やボランティアなどによる市民活動団体への市民参加が減少し、市民活動団体もそういった参加を呼びかける意欲が減退しているように見受けられます。

 例えば、茨城県内のNPO法人の中で、2016年度に1円も寄付を集めなかった団体は、なんと全体の半数を超えます。(注1)寄付やボランティアなどの市民参加がないということは、行政の制度の網からこぼれ落ちてしまう社会的課題が、市民の力によって解決されないままとなることを意味します。

(注1)認定NPO法人 茨城NPOセンター・コモンズ(2018年7月)『2016年度茨城県内NPO法人財務調査報告書』

 サービスや製品の対価によって組織運営する、事業性が強いソーシャルビジネスばかりが注目されている現在の状況、また休眠預金活用によって事業性の強い大型の法人ばかりに資金が流れるようになると、さらに上記の傾向が強まるでしょう。

 活動規模が小さくても、市民のお困りごとに地道に、丁寧に寄りそい、多様な市民の参加を募る草の根の市民活動を支えることが、今こそ必要であると考えます。市民や組織からの寄付を仲介するいばらき未来基金だからこそ、市民の共感や参加につながる活動を応援したいと思います。


目 的

 茨城県内の草の根の市民活動団体によるアドボカシー活動を広く支えることで、活気ある市民社会を茨城に創造することにつなげます。


いばらき未来基金とは

 いばらき未来基金は、茨城の未来をつくり、市民の生活を支え、地域のつながりを育む様々な市民活動と、それらを応援したい市民や企業などをつなぐ、茨城のための市民コミュニティ基金です。企業やNPO、労働組合、農協、生協、メディア、大学などからなる運営委員が連携し、認定NPO法人 茨城NPOセンター・コモンズに事務局を設置し、2012年から運営しています。

 市民が地域課題解決の主体となること、また多様な組織の連携による地域課題の解決を推進し、いばらきの未来づくりにつながる活動を応援することを目的としています。


財 源
 いばらき未来基金の3つのテーマに賛同した市民や団体からのご寄付を原資として助成します。


助成金額
 総額100万円(1団体あたり10〜30万円程度を想定)


助成件数
 上記助成総額の範囲内で、助成対象として適切な活動の申請金額合計に応じて決定します。


助成対象となる活動の種類

 以下の活動テーマに関連し、その発展やさらなる市民参加につながる以下のアドボカシー活動
※ 以下の活動テーマそのものを助成するのではなく、その活動テーマのための調査・提言活動に助成します。
※ 以下の複数の活動の組み合わせが望ましいです。

  1. 課題当事者やその関係者などを対象とした調査活動(書面アンケートやヒアリングなど手法は問わない)
  2. 他地域の先進事例の視察や調査活動
  3. 上記調査結果をもとにした報告書の作成及び発行
  4. 上記調査結果をもとにした報告会や学習会の開催
  5. 上記調査結果をもとに、マスメディアなどを通じた市民や社会への発信、提言
  6. 地方議会や議員、行政などへの政策提言活動(ロビイング)や、説明会、勉強会の開催
  7. 調査結果を踏まえた関係者の意見調整や合意形成のための活動(地域円卓会議の開催など)
  8. その他の調査・提言活動  など


助成対象となる調査


  • 現在支援している、またはこれから支援しようと検討している課題当事者や、その支援者などの声を拾う実態調査

  • 上記の社会課題が発生する要因や背景などの分析、問題構造の把握のための調査

  • 新たな社会的サービスや製品を開発したり、活動を企画立案するためのマーケティング調査(市場調査)及び事業計画策定

  • 現在取り組んでいるサービスの有効性の評価や、そのサービスの課題を可視化するための調査

  • 潜在的関係者との関係構築のためのヒアリング調査

  • 関係者による組織評価  など


助成対象となる活動のテーマ

テーマ
内 容
活動例(注2)
テーマ1:共に生きる未来
〜誰もが安心して暮らせる地域づくり〜
 災害や不況で家や仕事をなくしたり、家族が離れ離れになったり、風評被害に遭いながらも、前を向いて動こうとする人によりそい、応援する活動があります。日本語が話せない、子どもの世話が大変など、事情があって仕事の機会が限られる人のための支援活動があります。ひきこもりや無縁社会といった現象は、誰もが直面するかもしれない問題です。行政の支援が届かない新たな福祉問題に取り組む活動や、孤立しがちな人のコミュニティづくりなど、共に生きる社会を目指す活動を支援します。
人々の自立やコミュニティをつくる活動
・ 災害で苦労した人と共に生きる活動
・ 就労しにくい人の仕事や職場づくり
・ 悩んでいる人や家族を支える活動
・ ひとり親世帯や単身世帯を応援する活動
・ 情報・移動・制度・心のバリアを取り除く活動
・ 社会課題への関心・理解を深める活動
・ 課題を抱えた方の自助グループづくり
・ 排除されがちな人のセーフティ・ネットづくり
テーマ2:未来世代と持続可能性
〜未来の担い手やライフスタイルづくり〜
 経済のグローバル化で、学校では外国とつながる子どもが増え、高校進学が課題になっています。格差が広がり、塾に行けない子どもたちも増えています。次世代を担う子どもたちが進学や将来の夢をあきらめなくてすむように、学びを支援することは、未来への投資です。また、自然エネルギーの普及や乗り物を共有する仕組みづくりなど、持続可能な生活環境をつくるための活動も地域の未来をつくることにつながります。地域の未来を明るくする人や技術が育つよう、夢や希望を本物の可能性に変える活動を支援します。
いばらきの未来を創る活動
・ 子どもの貧困や、学習支援に関する活動
・ 外国とつながる子どもへの支援
・ 若者の進路を拓くキャリア教育
・ ESD(参加型の学習とまちづくり)のプログラム
・ 食の安全や農業を支える活動
・ 自然エネルギーの普及
・ 自然や環境を次世代に残す活動
・ 地域での資源循環や持続可能な暮らしを広げる活動
テーマ3:地域資源の再活用
〜知恵と交流で未来をつくる〜
 社会の変化によって、地域にある大事な場所、風景、建物、人のつながり、文化が失われつつあります。限界集落に若者が入って村を残す活動、古い蔵や民家、廃校や公共施設などを改装して次世代に残す活動、商店街や団地の中に人が集う場や小さな福祉拠点をつくる活動など、地域の資源と課題を組み合わせて新たな価値や公共空間を生み出す活動があります。立場や地域を超えて人が交流したり、知恵を出しあって、未来につながる課題解決に取り組むプロジェクトや、地域円卓会議の開催を支援します。
地域のつながりを育む活動
・ 民家や施設を開いた居場所づくり
・ 団地の高齢化対策
・ 地域資源を生かしたタウンミュージアム
・ 地域を紹介する情報の発信
・ 地域や世代を超えた交流企画
・ 都市と農村の暮らしをつなげる活動
・ 企業とNPOなど異業種による協働実験
・ つなぐ人材の育成に関する活動

(注2)自分たちの活動がテーマに該当するかどうか不明な場合、ご遠慮なくお問い合わせください。


助成対象となる団体


  • 茨城県内で継続的に活動に取り組む、情報発信に積極的な、民間の非営利活動団体。

  • 事務所所在地が茨城県内になくても、活動場所が県内であれば申請可能です。

  • 法人格の有無は問いません。

  • 政治(選挙に関わること)や宗教を主目的とする組織は対象としません。


資金支援以外の支援
 いばらき未来基金を運営する認定NPO法人 茨城NPOセンター・コモンズによる組織運営の助言や、助成対象となった活動の成果を高めるための支援を受けられます。
※ 専門的な相談内容の場合、相談料が発生する場合があります。

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